関塾タイムス
TOEICとTOEFL

英語の実力を測る検定には、英検の他に、TOEICやTOEFLなどがあることが知られています。「大学入試やキャリア官僚の採用試験にTOEFLの導入を検討」といった新聞記事に目を通したことがある人もいるでしょう。では、皆さんはTOEICとTOEFLについて、どれだけ知っていますか?

TOEICとTOEFLの特徴

TOEICとTOEFL、どちらも英語力を試すものですが、その中身には大きな違いがあります。その違いを簡単に説明すると、TOEICは「リスニングとリーディングで英語によるコミュニケーション能力を判定する」ものであり、TOEFLは「英語を使って論理思考ができるかどうかを判定する」ものとされています。
★TOEIC(Test Of English for International Communication トーイック)
TOEICは、外資系企業や大手企業に就職する際点数(スコア)提出を要求されることでも話題になります。採用基準に「TOEIC730点以上」などと明記する企業は年々増えているようです。TOEICでは、ビジネスに直結した英語(丁寧語表現なども問われる)や、生活に密着した英語がたくさん出題されるため、社会人に必要な英語力を測るのに都合がよいのです。 内容はリスニング100問(45分)、リーディング 100問(75分)です。マークシートテストのみで英語による面接がなく、実際の英会話能力は問われません。TOEICの点数に応じた英語レベルはおおむね次の通りだと言われています。 TOEICは世界120か国に受験者がいるといわれています。ですが、アメリカやイギリス、シンガポールの大学院では、募集要項でTOEICのスコア基準が明記されていないといいます。基本的にTOEICは日本国内向けの指標と考えておいていいでしょう。 大学によっては、主に推薦AO入試において、出願資格の一部としてTOEICのスコアを明記しているところがあります。 国立大学ではその基準が500点程度~750点以上とバラつきがあります。私立大学では首都圏の大学では基準が高いところが目立ちますが(700点前後)、それ以外の地域では500~600点程度が目安となっているようです。
点数目安
★TOEFL(Test of English as a Foreign Language トーフル)
TOEFLを最もわかりやすく説明すると、海外の専門学校・大学・大学院進学などの際に点数を要求されるテストです。主にアメリカやカナダの大学・大学院・短大に入学を希望する者に対して、その国の授業についていけるだけの英語力があるかをTOEFLのスコアで判定します。 出題範囲は生物・科学・心理学・政治・経済など幅広いため、受験者には万遍なく一般教養が要求されます。会話表現では「比較的単位の取りやすい授業を教えてください」といった、海外の大学へ入学した後の生活を想定した英語力を試されるというから驚きです。また、TOEFLのスコアは「移民局での居住および就労ビザの発行」のためにも利用されるので、世界全域で2700万人を超える人々が、英語能力の習熟度を判断する目的で受験しています。 TOEFLにおけるiBT・PBTの2型式を知っておきましょう。iBTでは、アメリカの高校2、3年生の教科書レベルのリーディングとリスニング、ライティング、スピーキングが課せられます。自分の考えを述べる必要があるため、慣れていない日本人学生の中には苦手とする人も多いといいます。 PBTは大学レベルの英語の活用能力および理解力を測定するための筆記試験です。このスコアを、今後、日本国内においても「入学者決定の選考基準に用いる」とする教育機関が増えることが予想されます。
英検・TOEIC・TOEFL レベルの目安(文部科学省データより)

TOEIC/TOEFLと大学入試について

TOEIC/TOEFLと大学入試について
今年の春、新聞などで「大学の受験資格や卒業要件にTOEFLで一定以上の成績を収めること」、「高校段階でTOEFL45点(英検2級)等以上を全員が達成」「特定の大学(約30校)の卒業要件をTOEFL90点相当にし、集中的支援でグローバル人材を年10万人養成する」という政府の方針が報じられました。これが実現するかどうかについては不透明ですが、グローバル化という観点で大学を卒業して就職することを考えれば、これからの時代を生きる皆さんにはTOEFL(あるいはTOEIC)は避けて通れないものと言えるでしょう。 大学入試に限ってみると、前述のTOEIC同様、すでに推薦AO入試においてTOEFLのスコアを評価する大学は増えています。またiBTのスコアに応じて英語の単位認定を行っている大学も国公立で66校(全86校中)、私立で96校(2012年現在)にも上ります。東京大学は大学院の試験にTOEFLの受験を求めています。しかしながら、全国的には高い英語力を備えた教員の手配に苦労する状況もあり、この数年で加速度的にTOEFLが大学に浸透することは難しいのが現実です。 難関大学に合格した(英語の)受験勉強をきちんとやった人たちでも、TOEFLである程度のスコアを取るために別の準備が必要という話もよく聞きますから、たとえ大学入試でTOEICやTOEFLに縁がなかったとしても、大学に入学したら早めに準備を始めるに越したことはありません。留学を経験した先輩にアドバイスを求めるなど、情報を集めておくといいですね。

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