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大学が高校生を対象として、様々なコンテストを実施していることを知っていますか? 大学と高校生の接点といえばオープンキャンパスや出前授業が定番ですが、今回は一人でも積極的に参加できる「大学が主催する高校生向けコンテスト」について紹介していきます。

大学側の目的

高校生にとって「自分の興味・関心に最も適した大学(学部)」と巡り合うまでには、それなりの時間と労力を必要とします。大学側も、オープンキャンパスなどを通じて情報発信に力を入れていますが、「自分が何に向いているのかわからない」と悩む高校生は多いものです。
そこで、大学はコンテストという形で「大学でどんなことを学ぶのか」「大学が欲している人材とは」をアピールしながら、高校生が自分の適性を見極めるきっかけを提供しています。

文系学部のコンテスト例

慶應大学では、今年度で38回を数えた「小泉信三賞全国高校生小論文コンテスト」を開催しています。今年度の課題は「あなたが財界のリーダーだったら」「グローバル化と日本人」「ウェブと社会」など5つのテーマから選択するというものでした。規定枚数は、400字詰原稿用紙15枚~20枚です。
中央大学が主催する「高校生地球環境論文賞」は今年で13回目。個人・グループどちらでも応募ができること、最近話題の「地球環境」がテーマであることから高校生の関心は高いようです。
小説を読んだり書いたりすることが好きな人には、武蔵野大学が主催する『武蔵野文学賞「高校生部門」』がお勧めです。応募がAO入試の出願資格になる他、入学後に芥川賞作家(三田誠広教授)から評価指導を受けることができるというのですから、自分の力を試してみたいという人にとってはこの上ないチャンスといえるでしょう。
外国語教育を重視してきた上智大学では「上智大学全国高校生英語弁論大会(ジョン・ニッセル杯)」を実施しています。自分の考えを、公の場で英語を使って発表することを通じて、高校生の英語能力向上を目指しているそうです。審査は英語の発音や文法はもちろん、プレゼン力、主題の選択、文章力、説得力、内容の独自性といった面も重視されます。
聖学院大学が実施する「英語スピーチコンテスト」は、さいたま市教育委員会・上尾市教育委員会・埼玉県教育委員会・埼玉県の後援を受けている地域を巻き込んだイベントになっています。スピーチ部門および暗誦部門の2部門が設けられていて、暗誦部門の課題はスティーブ・ジョブズのスタンフォード大学卒業式式辞“Stay Hungry,Stay Foolish”からの抜粋だというから本格的です。エッセイを課す大学も多く、日本福祉大学が主催する「高校生福祉文化賞エッセイコンテスト」や今年で13回を数えた津田塾大学の「高校生エッセーコンテスト」などは応募者が多いようです。
変わったところでは、千葉商科大学が主催する「サービス創造大賞」があります。
「あったらいいな、こんなサービス」が課題で、中学・高校生から一般の方まで応募できるコンテストになっています。50以上の企業がサポートしているため、アイディアが気に入られれば実現する可能性もあるかもしれません。また、ブリガム・ヤング大学ハワイ校が主催する「全国高校生英語スピーチコンテスト」も注目です。優勝者はアメリカでの短期ホームステイに招待されるそうですよ。

理系学部のコンテスト例

理系のコンテストの場合、「国際数学オリンピック」「国際生物学オリンピック」「全国高校化学グランプリ」といった公的機関が主催するものや、自治体と大学が連携して主催するものが多いため、大学が単独で主催するものは文系学部に比べると少なくなります。
神奈川工科大学が主催する「KAIT夢コン2013」は、IT(情報技術)で実現できる未来の社会や新たなサービスなどに関する「夢」を語るコンテストです。募集要項には「皆さんの知識や実体験に基づいた独自の視点から、大人たちの固い頭では思いつかないような、未来のコンピュータやネットワーク、それを使った新たなサービスを提案してください」とあり、創造力・問題発見能力・コミュニケーション能力が試されます。
日本工業大学が主催する「マイクロロボットコンテスト高校生大会」は人気の高いコンテストです。今年度は各自が制作した「マイクロライントレースロボット」を走行競技用のコースに沿って走らせ、コースを1周するのに要した最短の時間を競います。全国から毎回数百台以上が参加するといいますから本格的です。ロボットを一から作る自信がない人向けの工作教室や講習会も開催されるそうですから、ものづくりに関心を持っている人には絶好の機会となるでしょう。
神奈川大学が主催する「全国高校生理科・科学論文大賞」は、個人だけでなくクラブなどの団体やグループで参加することもできるため、自分たちの研究の成果を発表する機会として注目されています。

コンテストに参加するメリット

高校生にとって本当の目的はコンテスト参加を通じて主催する大学のこと(研究内容や大学の歴史など)を知ることにあります。
大学側も、入賞者や応募者に入試の出願資格を付与するケースも目立ちます。これまで紹介してきた大学に限っても、中央大学の「高校生地球環境論文賞」では、入選以上の2年生以下の入賞者に経済学部の自己推薦・海外帰国生等入学試験の出願資格が、武蔵野大学の「武蔵野文学賞」に応募した学生には文学部日本文学文化学科のAO入試出願資格が、神奈川大学の「全国高校生理科・科学論文大賞」の入賞者には経営学部あるいは理学部の公募制推薦入学試験の出願資格が、それぞれ与えられています。
昨今のAO推薦入試では、評定平均による出願基準が設けられているところが多いため、数学などの苦手教科が足を引っ張っている生徒にとって得意な論文を先に評価してもらえる機会は絶好のチャンスといえるでしょう。またコンテストに応募した実績だけでもアピールする材料になるものです。高校3年になってからでは時間が取りにくいので、できれば高校2年までの間にチャレンジしたいですね。

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