関塾タイムス 写真/西安(中国)
百人一首で遊ぼう!  正月の遊びの定番、百人一首のかるた取り。最近では、競技かるたや百人一首の歌人をテーマにした漫画も人気ですね。  今回は、百人一首の歴史や作品の魅力、かるた取りのコツや遊び方について紹介します。歌の意味をすべて理解できなくても、古文の雰囲気に慣れておくだけで、学力アップにもつながりますよ! 百人一首って?  鎌倉時代の初めに活躍した歌人・藤原定家という人が、百人から一首ずつ和歌を選んでつくったのが『小倉百人一首』のもとになりました。京都の小倉山にある山荘で選んだと伝わっています。百人一首といえば、この『小倉百人一首』を指すと言ってもいいでしょう。  かるた取り遊びとして広まったのは、江戸時代に入ってからです。木版画の技術が発達し、華やかな平安貴族たちの姿を描いた「歌がるた」が流行しました。 大歌人・藤原定家  定家は現代でも「歌聖」と称されるほどの大歌人です。平安時代から鎌倉時代へと移り変わる、激動の時代を生きた貴族でもあります。『新古今和歌集』と『新勅撰和歌集』という二つの勅撰和歌集(天皇や上皇の命令で編纂された和歌集)を手がけました。  百人一首は、鎌倉幕府に仕え、歌人としても有名だった宇都宮頼綱という人に頼まれて定家が選びました。頼綱は、定家が選んだ歌をそれぞれ色紙に書き、襖に貼りつけて装飾にしたいと考えたそうです。  一説には、定家が選んだ和歌は98番目までで、99番目の後鳥羽院の歌と100番目の順徳院の歌は、後から加えられたという話もあります。後鳥羽院(後鳥羽天皇)は、優れた歌人であり、定家の才能を高く評価した人でもありましたが、1221年の承久の乱に敗れて鎌倉幕府から隠岐島に流されてしまいました。順徳院(順徳天皇)は、後鳥羽院の子です。もしこの説が本当なら、定家は、政治的な配慮から二人を選ばなかったのではないかとも言われています。
特集① 百人一首で遊ぼう!
絵札(読み札) 十二単のお姫様、きれいだね! 絵札には、五・七・五・七・七の和歌が一首ずつ書かれているよ。 字札(取り札) こちらの字札には、和歌の七・七の部分だけが書かれているよ。この部分を、上の句(五・七・五)に対して、下の句と言うの。 かるたを手に取ってみましょう  百人一首のかるたには2種類の札があります。  一つは絵札といって、華麗な装束を身にまとった平安貴族たちが描かれています。絵札には、一枚につき和歌が一首書かれています。和歌とは、ふつう五・七・五・七・七の三十一文字でつくられています。絵札は読み札ともいいます。100枚あります。  もう一つは字札です。ひらがなで、和歌の下の句(最後の七・七の部分)だけが書かれています。字札は取り札ともいいます。こちらも100枚あります。  かるた取りは、絵札の和歌を読む人(一人)と、字札を競って取る人(二人以上)で行います。絵札の和歌を読み上げ、字札を取る遊びです。誰の歌であるかを早く予想して、他の人より先に字札を取ることが勝利のためのポイントです。素早く札を取るための瞬発力も大切ですが、和歌を覚えたり、札の位置を覚えたりする記憶力も必要です。上の句(和歌の最初の五・七・五の部分)が読み上げられる、なるべく早い段階で字札に手を伸ばしたいですね。  後ほど、札を早く取るコツもお教えします。体と頭を使う百人一首のかるた取りに、ぜひ挑戦してみましょう! 歴史的仮名遣い  百人一首の和歌は、歴史的仮名遣いで書かれています。上の持統天皇の和歌では、字札に「ころもほすてふ あまのかくやま」とありますが、読み方は「ころもほすちょう あまのかぐやま」です。また、字札には濁点が書かれていないことにも注意しましょう。百人一首で歴史的仮名遣いに慣れておくと、古文にも親しみやすくなりますよ! ★歴史的仮名遣い6つの法則 歴史的仮名遣い現代仮名遣い 1は・ひ・ふ・へ・ほわ・い・う・え・お つはもの→つわもの/にほい→におい あはれ→あわれ/ひたひ→ひたい 2ぢ・づじ・ず ぢしん→じしん/はぢ→はじ おのづから→おのずから/めづらし→めずらし 3 ゐ・ゑ・をい・え・お ゐど→いど/こゑ→こえ/をかし→おかし 4くわ・ぐわか・が くわかく→かかく/ぐわんじつ→がんじつ 5~む~ん あらむ→あらん/かむなづき→かんなづき ア段の音+う音オ段+う かうべ→こうべ/やうす→ようす 6イ段の音+う音イ段+ゅう きふ→きゅう/悲しう→悲しゅう エ段の音+う音イ段+ょう てふてふ→ちょうちょう/けふ→きょう
特集② 覚えよう! 元素記号  中学理科で習うことになる原子の記号「元素記号」。高校の化学などでも必要になってくるので、しっかり覚えておきたいところです。  ただし、単に覚えるだけでは身につきませんし、すべてを覚える必要もありません。まずは最低限覚えておきたい元素記号をおさえましょう。それぞれの原子の特徴もあわせて紹介します!
まずは15の記号を覚えよう!  元素記号は中学2年次から学習します。学校によっては、中学1年次から授業で取り上げられるかもしれません。「原子の周期表(→15ページ)」には100種以上の元素記号が登場しますが、これらをすべて覚えなくても大丈夫です。まず、中学2年次には、理科の学習でよく登場する15個の原子を覚えましょう。 H 水素 無色無臭。もっとも軽い気体です。水にほとんど溶けず可燃性があります。水素を燃料とするエンジンは自動車やロケットなどに利用されています。水素が燃えると酸素と結合して水になります。 化合「水素+酸素→水」の化学反応式 2H₂+O₂→2H₂O C 炭素 すべての生きものの構成材料。植物は、光合成によって二酸化炭素からデンプンなどの炭素を含む有機物をつくります。食物連鎖の中で生物の呼吸により有機物 が分解。有機物の中の炭素は、最終的に無機物の二酸化炭素になり、再び光合成に利用されます。 N 窒素 無色無臭。空気よりもやや軽く、水に溶けにくい性質です。化学肥料にも用いられます。液化した窒素分子(液体窒素)は冷却剤として利用されています。 O 酸素 空気中におよそ20%(体積比)含まれています。水にはあまり溶けないので、水上置換法で集めることができます。また、物質が燃えるのを助ける性質があり、様々な酸化物をつくります。 化合「銅+酸素→酸化銅」の化学反応式 2Cu+O₂→2CuO S 硫黄 昔から知られていて、水に溶けにくく、銅や銀などと接することによって室温でも黒色の硫化銅や硫化銀を生成します。 Cl 塩素 空気より重い、黄緑色の気体です。水によく溶け、有毒で、刺激臭があります。様々な物質の漂白や殺菌にも用いられます。また、食塩水を電気分解すると塩素を取り出すことができます。 分解「塩酸→水素+塩素」の化学反応式 2HCl→H₂+Cl₂ Na ナトリウム 水よりわずかに軽く、反応しやすい金属です。水と激しく反応します。水と反応すると、水素を発生させながら水酸化ナトリウムになります。 中和「塩酸+水酸化ナトリウム→ 塩化ナトリウム+水」の化学反応式 HCl+NaOH→NaCl+H₂O Mg マグネシウム 酸素と結合しやすい金属。非常に軽い合金をつくる材料に利用されています。空気中で燃焼させると、酸素と結びついて酸化マグネシウムが生じます。 化合「マグネシウム+酸素→ 酸化マグネシウム」の化学反応式 2Mg+O₂→2MgO Al アルミニウム 金属の中では軽量で、柔らかいため加工しやすく、アルミ箔や一円硬貨などに使われています。また、銅やマグネシウム などと合金することで、様々な用途に用いられます。航空機の材料ジュラルミンもアルミニウム合金です。 K カリウム 銀白色の金属で、水より軽く、ナイフで切れるほど柔らかいのが特徴です。自然界では様々な物質と化合しているので、単体では産出されません。花崗岩やカーナライトなどの鉱物にも含まれていま す。塩化ナトリウムとの化合物から、肥料や食品添加物などに利用されています。 Ca カルシウム 非常に柔らかい金属。ヒトをはじめ生きものの生命維持にかかせないミネラル(必須元素)の一つでもあります。 沈殿「石灰水(水炭酸カルシウム)+ 二酸化炭素→炭酸カルシウム(白色沈殿) +水」の化学反応式 Ca(OH)₂+CO₂→CaCO₃+H₂O Fe 鉄 建築物や道具などに使われる、私たちにとって身近な金属です。湿った空気中では、錆びて黒ずんだり褐色に変わったりします。ヒトにとっても大切な元素で、鉄分を欠くと貧血になってしまいます。 化合「鉄+酸素→酸化鉄」の化学反応式 3Fe+2O₂→Fe₃O₄ Cu 銅 鉄と同じく、昔から私たちの身近にある金属です。10円硬貨や、電線など様々な物に使われています。銅は熱や電気をよく通します。ただし、湿った場所に置いておくと、有毒な青緑色の錆が発生します。 化合「銅+塩素→塩化銅」の化学反応式 Cu+Cl₂→CuCl₂ Zn 亜鉛 青味を帯びた銀白色の金属。空気中で加熱すると酸化亜鉛になります。また、塩酸や硫酸などに溶けると水素が発生するのも特徴です。電池の材料にも使われています。 気体発生「亜鉛+塩酸→ 塩化亜鉛+水素」の化学反応式 Zn+2HCl→ZnCl₂+H₂ Ag 銀 古くから宝飾品に用いられてきた金属です。銀の反射率は金属の中で最高で、金やプラチナよりも高いことで知られています。また、毒物に反応しやすいので、身分の高い人たちの食器としても使われました。 分解「酸化銀→銀+酸素」の化学反応式 2Ag₂O→4Ag+O₂

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